四つの言語を国語とするスイスの文化
ドイツ語レッスン担当 佐藤 夕美
チューリヒ発 ![]()
もっと召し上がれ
小さなテーブルマナーもご紹介しながら、もっと召し上がれ「Greifen
Sie nur zu」といわれたときの返事を説明します。
ディナーに招かれました。グラスにはワインが注がれ、Prost!と言い合いながら食事が始まります。大きな一つのお皿にテーブルを囲んでいる人数分の料理が盛られています。銘々の皿に切り身の肉や魚と付け合わせの野菜をよそうのは亭主の役割です。遠慮がちな客は、手で制止のジェスチャーをしながらDanke,
ich bin bedient.「もう結構です」と言って、もっとよそおうとする亭主を止めます。亭主は、遠慮をしている客にSicher?
Nehmen Sie sich doch noch!「本当に?もう少し召し上がれ」。本当に遠慮していただけなら、Danke,
aber nur noch ein Bisschen.(ありがとうございます。それではもう少し頂きます)などと答えます。しかし、本当に十分であると思ったら、Nein
danke. Wirklich nicht.(いえ、本当に沢山です)と言わないと、後で大変なことになります。お皿に盛られたものは、すべて平らげるのが礼儀だからです。特に日本人には西洋料理のボリュームはこたえることがありますから、少な目少な目に盛りつけてもらわないと、デザートまでにはお腹がパンクしそうになったりしますから、気を付けましょう。
日本人ばかりではありません。スイス人でも遠慮する人は多いものです。欧米人は遠慮しないと言われるので、これを杓子定規に信じ、スイス人には負けられないとばかり、あまりはきはき自分を主張過ぎると顰蹙を買うこともあるので、ほどほどに。
ドイツ語でこの場合はどう言うのだろう?というご質問をお受けします。メールでお知らせ下さい。 ![]()